2020年7月宝塚市・伊丹市・川西市不動産市況と相場
この記事では6月までの不動産の動きを表す数字をもとに、不動産市況と相場を解説します。
新型コロナウィルスの影響で大きく乱れていた5月までの市況から、回復傾向にあります。
特に成約数が需要期を超えている数字も多く、4月5月で減少していた需要が6月に寄った、という感じです。
それでは、詳細をお伝えします。
※この記事の数値は公益社団法人近畿圏不動産流通機構が集計している近畿圏市況速報を参照しています。
先月の僕たちの街の不動産市況と相場
ここでは宝塚市・伊丹市・川西市の戸建とマンションに分けた成約数と平均成約価格をご紹介します。
新型コロナウィルスの影響が大きかった4月5月と打って変わって成約数が大きく増加しています。
繁忙期と同じくらいの成約数となっており、4月5月の需要が寄ったと言えます。
また、平均成約価格も成約数が伸びたことにより、例年並みとなっています。
宝塚市・伊丹市・川西市の4月度戸建成約数・平均成約価格(土地40㎡~200㎡)
宝塚市
6月度の宝塚市の戸建成約数は16件。
平均成約価格は2,671万円でした。
前年同月比は、
成約数123%、平均成約価格は84%でした。
伊丹市
6月度の伊丹市の戸建成約数は15件。
平均成約価格は2,246万円でした。
前年同月比は、
成約数150%、平均成約価格は100%でした。
川西市
6月度の川西市の戸建成約数は7件。
平均成約価格は1,713万円でした。
前年同月比は、
成約数43%、平均成約価格は114%でした。
宝塚市・伊丹市・川西市の4月度マンション成約数・平均成約価格(専有面積40㎡~80㎡)
宝塚市
6月度の宝塚市のマンションの成約数は26件。
平均成約価格は1,739万円でした。
前年同月比は、
成約数124%、平均成約価格は105%でした。
伊丹市
6月度の伊丹市のマンションの成約数は13件。
平均成約価格は1,949万円でした。
前年同月比は、
成約数81%、平均成約価格は99%でした。
川西市
6月度の川西市のマンションの成約数は5件。
平均成約価格は1,446万円でした。
前年同月比は、
成約数100%、平均成約価格は105%でした。
宝塚市・伊丹市・川西市の戸建とマンションの市況と相場全表
先月の兵庫県の市況と相場
兵庫県全体で見ても新型コロナウィルスの影響が少なくなり、逆に4月5月の需要が6月に寄り、成約件数と平均価格が戻っています。
ただし、新規件数がここ1年で一番少なく、4月5月の売却相談が少なかったことが想像できます。
兵庫県の4月度戸建新規と成約(土地40㎡~200㎡)
6月度の兵庫県の戸建の成約数は285件。
平均成約価格は2,298万円でした。
新規件数は1,069件。
新規平均価格は2,734万円でした。
前年同月比は、
成約数98%、平均成約価格は92%でした。
新規件数86%、新規平均価格は102%でした。
兵庫県の4月度マンション新規と成約(専有面積40㎡~80㎡)
6月度の兵庫県のマンションの成約数は283件。
平均成約価格は1,791万円でした。
新規件数は970件。
新規平均価格は2,015万円でした。
前年同月比は、
成約数84%、平均成約価格は93%でした。
新規件数97%、新規平均価格は101%でした。
兵庫県の戸建・マンション市況と相場全表
兵庫県の戸建とマンションの契約件数倍率
契約件数倍率とは成約数に対する新規登録の件数の指標です。単体でみるのでは無く、他の時期の同数時を見比べることによって需給のバランスが見えてきます。
計算式は「新規登録件数÷成約件数」で表されます。
数字が大きいほど市場に物件が多く出回る『供給過多傾向』
数字が小さいほど使用に物件が少なくなる『需要過多傾向』
となります。
6月度の兵庫県の件数倍率です。
戸建は 3.75
マンションは3.43
でした。
前年同月比は
戸建は54ポイントの減少
マンションは46ポイントの増加
となっています。
戸建に関しては平年並みより少々低い件数倍率となっており、5月と比べると需要が大幅に回復していると言えます。
マンションは平年より高い件数倍率となっており、需要が5月から回復しているものの、平年よりも高い件数倍率となっており、完全に回復しているとは言えない状況です。
兵庫県の戸建とマンションの契約件数倍率表
兵庫県の戸建とマンションの価格乖離率
価格乖離率とは新規登録価格に対する成約価格の指標です。この指標で市場が昇り傾向にあるのか、下り傾向にあるのかが分かります。
計算式は「成約価格÷新規登録価格ー1」で表されます。
数字が大きいほど売り手市場。
数字が小さいほど買い手市場
となります。
6月度の兵庫県の価格乖離率です。
戸建は -0.16
マンションは-0.11
でした。
前年同月比は
戸建は9ポイント減少
マンションは8ポイント減少
となっています。
5月まではいかないものの引き続き、買い手市場と言えます。
前月が新型コロナウィルスで異常だったがゆえに異常値となっていましたが、この買い手市場が長く続いてしまうと値崩れがおきてしまうかもしれません。
兵庫県の戸建とマンションの価格乖離率表
まとめ
新型コロナウィルスの影響が弱まり、不動産市場は動いてきていると言えます。
4月5月の成約数とうって変わって成約数が増加しています。
しかし、価格乖離率は戻っておらず、このまま続くと相場は下がる可能性があります。
不動産の売却を考えているなら、早めに考えておいた方がいいでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。