2020年10月宝塚市・伊丹市・川西市不動産市況と相場


この記事では9月までの不動産の動きを表す数字をもとに、不動産市況と相場を解説します。

9月は成約数に関しては例年通りの動きを見せています。

特に郊外部の戸建は活発に動いており、成約数が多くなっています。

新しく市場に出てくる新規件数は例年より減っており、この後の10月11月の繁忙期の動きが鈍くなってくる可能性があります。

新型コロナウィルスの影響で売り控えや買換の数が少なくなっているのかも知れませんね。

それでは、詳細をお伝えします。

※この記事の数値は公益社団法人近畿圏不動産流通機構が集計している近畿圏市況速報を参照しています。

先月の僕たちの街の不動産市況と相場

ここでは宝塚市・伊丹市・川西市の戸建とマンションに分けた成約数と平均成約価格をご紹介します。

特に川西市、そして宝塚市の戸建の動きがいいです。

川西市の戸建は前年同月比で2倍の数が売れており、ここ一年でも一番の売れ行きです。

また、平均価格も2,000万円近くとなっていることから『新築』『築浅』がよく動いていることが伺えます。

新型コロナウィルスの影響でテレワークを推奨する企業が増え、郊外部戸建ての購入者が増えている影響かもしれません。

宝塚市・伊丹市・川西市の9月度戸建成約数・平均成約価格(土地40㎡~200㎡)

宝塚市

9月度の宝塚市の戸建成約数は18件。
平均成約価格は2,752万円でした。

前年同月比は、
成約数120%平均成約価格は87%でした。

伊丹市

9月度の伊丹市の戸建成約数は12件。
平均成約価格は3,336万円でした。

前年同月比は、
成約数109%平均成約価格は115%でした。

川西市

9月度の川西市の戸建成約数は21件。
平均成約価格は1,949万円でした。

前年同月比は、
成約数233%平均成約価格は132%でした。

宝塚市・伊丹市・川西市の9月度マンション成約数・平均成約価格(専有面積40㎡~80㎡)

宝塚市

9月度の宝塚市のマンションの成約数は21件。
平均成約価格は1,602万円でした。

前年同月比は、
成約数95%平均成約価格は102%でした。

伊丹市

9月度の伊丹市のマンションの成約数は13件。
平均成約価格は2,335万円でした。

前年同月比は、
成約数186%平均成約価格は127%でした。

川西市

9月度の川西市のマンションの成約数は6件。
平均成約価格は850万円でした。

前年同月比は、
成約数150%平均成約価格は45%でした。

宝塚市・伊丹市・川西市の戸建とマンションの市況と相場全表

先月の兵庫県の市況と相場

兵庫県全体で見ると成約数は例年よりも多くなっており、需要がある状況と言えます。

ただ、新規物件数が80%台とかなり少なくなっており、新型コロナウィルスの影響で売り控えがあると想像できます。

兵庫県の9月度戸建新規と成約(土地40㎡~200㎡)

9月度の兵庫県の戸建の成約数は344件。
平均成約価格は2,489万円でした。

新規件数は1,060件。
新規平均価格は2,745万円でした。

前年同月比は、
成約数133%平均成約価格は101%でした。

新規件数84%新規平均価格は102%でした。

兵庫県の9月度マンション新規と成約(専有面積40㎡~80㎡)

9月度の兵庫県のマンションの成約数は348件。
平均成約価格は1,965万円でした。

新規件数は965件。
新規平均価格は2,076万円でした。

前年同月比は、
成約数117%平均成約価格は104%でした。

新規件数88%新規平均価格は107%でした。

兵庫県の戸建・マンション市況と相場全表

兵庫県の戸建とマンションの契約件数倍率

契約件数倍率とは成約数に対する新規登録の件数の指標です。単体でみるのでは無く、他の時期の同数時を見比べることによって需給のバランスが見えてきます。

計算式は「新規登録件数÷成約件数」で表されます。

数字が大きいほど市場に物件が多く出回る『供給過多傾向』
数字が小さいほど使用に物件が少なくなる『需要過多傾向』
となります。


9月度の兵庫県の件数倍率です。
戸建は3.08
マンションは2.77
でした。

前年同月比は
戸建は181ポイントの減少
マンションは92ポイントの減少
となっています。

戸建は前年同月比で減少となっており、需要過多傾向にあります。

この流れは需要が増えているというより、市場に供給が少なくなっている(新規件数が少なくなっている)ことが要因です。

3月~6月ごろまで大手不動産会社が営業を自粛していたことや、売主さんが売り控えをしたことで市場にでてきている物件が少なくなっていることが新規件数が少なくなって要因かと思われます。

兵庫県の戸建とマンションの契約件数倍率表

兵庫県の戸建とマンションの価格乖離率

価格乖離率とは新規登録価格に対する成約価格の指標です。この指標で市場が昇り傾向にあるのか、下り傾向にあるのかが分かります。

計算式は「成約価格÷新規登録価格ー1」で表されます。

数字が大きいほど売り手市場
数字が小さいほど買い手市場
となります。

9月度の兵庫県の価格乖離率です。
戸建はー0.87
マンションは-0.05
でした。

前年同月比は
戸建は78ポイント減少
マンションは3ポイント減少
となっています。

自粛期間中から見ると市場に出てくる金額と実際に売れる金額を示す『価格乖離』が少なくなってきています。

需要と供給のバランスはともかくとして、金額の価格乖離は直近の傾向に戻ってきたという印象です。

兵庫県の戸建とマンションの価格乖離率表

まとめ

特に郊外部の戸建の動きがとても活発になっており、住まい環境のあり方に対する意識が変わってきていると感じる数字が出ています。

成約数や価格は通常の動きに戻ってきつつありますが、新規数が大幅に減っているので、今後の需要と供給のバランスには注目が必要です。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。