2020年9月宝塚市・伊丹市・川西市不動産市況と相場
この記事では8月までの不動産の動きを表す数字をもとに、不動産市況と相場を解説します。
8月はお盆もあるため、例年不動産の動きが鈍くなる月です。
ただし、今年は新型コロナウィルスの影響もあり昨年よりも動きが鈍いと言えます。
兵庫県全体で見た場合、新規件数がここ1年で最も少なく、売却客が様子見をしている状況です。
それでは、詳細をお伝えします。
※この記事の数値は公益社団法人近畿圏不動産流通機構が集計している近畿圏市況速報を参照しています。
先月の僕たちの街の不動産市況と相場
ここでは宝塚市・伊丹市・川西市の戸建とマンションに分けた成約数と平均成約価格をご紹介します。
宝塚市と川西市の戸建の動きはいいですが、それ以外は前年同月比を下回る結果となっています。
特にマンションの動きが顕著で成約数が前年同月比で下がっています。
新型コロナウィルスの影響でテレワークを推奨する企業が増え、購入者が増えている影響かもしれません。
宝塚市・伊丹市・川西市の8月度戸建成約数・平均成約価格(土地40㎡~200㎡)
宝塚市
8月度の宝塚市の戸建成約数は14件。
平均成約価格は3,239万円でした。
前年同月比は、
成約数107%、平均成約価格は117%でした。
伊丹市
8月度の伊丹市の戸建成約数は14件。
平均成約価格は2,120万円でした。
前年同月比は、
成約数97%、平均成約価格は71%でした。
川西市
8月度の川西市の戸建成約数は10件。
平均成約価格は1,545万円でした。
前年同月比は、
成約数142%、平均成約価格は107%でした。
宝塚市・伊丹市・川西市の8月度マンション成約数・平均成約価格(専有面積40㎡~80㎡)
宝塚市
8月度の宝塚市のマンションの成約数は15件。
平均成約価格は1,701万円でした。
前年同月比は、
成約数79%、平均成約価格は114%でした。
伊丹市
8月度の伊丹市のマンションの成約数は7件。
平均成約価格は2,336万円でした。
前年同月比は、
成約数63%、平均成約価格は115%でした。
川西市
8月度の川西市のマンションの成約数は2件。
平均成約価格は3,345万円でした。
前年同月比は、
成約数29%、平均成約価格は223%でした。
宝塚市・伊丹市・川西市の戸建とマンションの市況と相場全表
先月の兵庫県の市況と相場
兵庫県全体で見ると成約数は例年と近いですが、新規数が例年よりも少なくなっています。
これは、売り控えや買い替えが少なくなったためだと思われます。
新規件数が少なかった先月よりも更に下回り、ここ1年で一番少ない状況です。
兵庫県の8月度戸建新規と成約(土地40㎡~200㎡)
8月度の兵庫県の戸建の成約数は280件。
平均成約価格は2,530万円でした。
新規件数は970件。
新規平均価格は2,773万円でした。
前年同月比は、
成約数110%、平均成約価格は105%でした。
新規件数88%、新規平均価格は101%でした。
兵庫県の8月度マンション新規と成約(専有面積40㎡~80㎡)
8月度の兵庫県のマンションの成約数は280件。
平均成約価格は1,997万円でした。
新規件数は828件。
新規平均価格は2,001万円でした。
前年同月比は、
成約数109%、平均成約価格は106%でした。
新規件数89%、新規平均価格は103%でした。
兵庫県の戸建・マンション市況と相場全表
兵庫県の戸建とマンションの契約件数倍率
契約件数倍率とは成約数に対する新規登録の件数の指標です。単体でみるのでは無く、他の時期の同数時を見比べることによって需給のバランスが見えてきます。
計算式は「新規登録件数÷成約件数」で表されます。
数字が大きいほど市場に物件が多く出回る『供給過多傾向』
数字が小さいほど使用に物件が少なくなる『需要過多傾向』
となります。
8月度の兵庫県の件数倍率です。
戸建は3.46
マンションは2.96
でした。
前年同月比は
戸建は81ポイントの減少
マンションは66ポイントの増加
となっています。
戸建は前年同月比で減少となっており、需要過多傾向にあります。
マンションは前年同月比で増加となっており、少々供給過多傾向にあります。
この2つを比較するとマンションより戸建の方に需要が流れていると言えます。
ただし、双方今年に入ってからの傾向を見てみると少々供給過多傾向となっていますが、不動産の動きが緩やかになる8月ということもあるので、9月に入ってからの動向に注目です。
兵庫県の戸建とマンションの契約件数倍率表
兵庫県の戸建とマンションの価格乖離率
価格乖離率とは新規登録価格に対する成約価格の指標です。この指標で市場が昇り傾向にあるのか、下り傾向にあるのかが分かります。
計算式は「成約価格÷新規登録価格ー1」で表されます。
数字が大きいほど売り手市場。
数字が小さいほど買い手市場
となります。
8月度の兵庫県の価格乖離率です。
戸建はー0.09
マンションは-0.00
でした。
前年同月比は
戸建は3ポイント増加
マンションは4ポイント増加
となっています。
マンション供給が減っているかつ売却数も減っていることもあってか、価格乖離率が0とフラットになっている状況です。
兵庫県の戸建とマンションの価格乖離率表
まとめ
8月の不動産市場は戸建需要が高まり、マンション需要が減っていることが顕著にあらわれました。
市場価格にも影響が出てくる可能性があるので、例年だと繁忙期になる9月10月の動向には注目が必要です。
特に新規件数が例年と比べて少ないことが特徴としてあげられます。
この数字は売却と買い替えが少なくなっていることが原因であると予想できます。
新型コロナウィルスの影響が、ここからの繁忙期にどれだけ影響があるかで、相場が下がってくる可能性があります。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。