2020年8月宝塚市・伊丹市・川西市不動産市況と相場
この記事では7月までの不動産の動きを表す数字をもとに、不動産市況と相場を解説します。
新型コロナウィルスの影響で大きく乱れていた5月までの市況から一転、反動で需要が拡大していると言えます。
6月と同様、減少していた需要が7月に寄っています。昨年対比でも各エリアで成約数が増加しています。
大きな傾向としては街中の高額帯の物件が動いていることと、郊外部の成約数が多くなっていると言えます。
それでは、詳細をお伝えします。
※この記事の数値は公益社団法人近畿圏不動産流通機構が集計している近畿圏市況速報を参照しています。
先月の僕たちの街の不動産市況と相場
ここでは宝塚市・伊丹市・川西市の戸建とマンションに分けた成約数と平均成約価格をご紹介します。
6月と同様、成約数が増加しています。
例年の成約数よりも多いので、少し異常値といったところでしょうか。
特に川西市の成約件数がかなり増加しており、平均成約価格も上がっているので、もしかするとテレワークを推奨している企業が多くなり、郊外の新築を購入する動きになっていることが予想されます。
また、伊丹市の平均成約価格が大幅に高くなっているので、都心部に近い戸建も動き始めていると言えます。
宝塚市・伊丹市・川西市の7月度戸建成約数・平均成約価格(土地40㎡~200㎡)
宝塚市
7月度の宝塚市の戸建成約数は17件。
平均成約価格は2,775万円でした。
前年同月比は、
成約数100%、平均成約価格は108%でした。
伊丹市
7月度の伊丹市の戸建成約数は16件。
平均成約価格は3,125万円でした。
前年同月比は、
成約数114%、平均成約価格は110%でした。
川西市
7月度の川西市の戸建成約数は19件。
平均成約価格は2,039万円でした。
前年同月比は、
成約数136%、平均成約価格は96%でした。
宝塚市・伊丹市・川西市の7月度マンション成約数・平均成約価格(専有面積40㎡~80㎡)
宝塚市
7月度の宝塚市のマンションの成約数は27件。
平均成約価格は1,771万円でした。
前年同月比は、
成約数129%、平均成約価格は112%でした。
伊丹市
7月度の伊丹市のマンションの成約数は18件。
平均成約価格は2,248万円でした。
前年同月比は、
成約数257%、平均成約価格は125%でした。
川西市
7月度の川西市のマンションの成約数は7件。
平均成約価格は1,358万円でした。
前年同月比は、
成約数117%、平均成約価格は82%でした。
宝塚市・伊丹市・川西市の戸建とマンションの市況と相場全表
先月の兵庫県の市況と相場
兵庫県全体で見ても新型コロナウィルスの影響が少なくなり、6月よりも更に成約数が増えています。
また、平均成約数も大きく上がっており、街中の高額物件が動き出していると言えます。
ただし、新規件数がここ1年で一番少なく、売却を検討しているお客さんは様子見をしている傾向があります。
兵庫県の7月度戸建新規と成約(土地40㎡~200㎡)
7月度の兵庫県の戸建の成約数は311件。
平均成約価格は2,462万円でした。
新規件数は1,011件。
新規平均価格は2,874万円でした。
前年同月比は、
成約数118%、平均成約価格は107%でした。
新規件数78%、新規平均価格は103%でした。
兵庫県の7月度マンション新規と成約(専有面積40㎡~80㎡)
7月度の兵庫県のマンションの成約数は333件。
平均成約価格は1,953万円でした。
新規件数は954件。
新規平均価格は2,128万円でした。
前年同月比は、
成約数127%、平均成約価格は102%でした。
新規件数100%、新規平均価格は111%でした。
兵庫県の戸建・マンション市況と相場全表
兵庫県の戸建とマンションの契約件数倍率
契約件数倍率とは成約数に対する新規登録の件数の指標です。単体でみるのでは無く、他の時期の同数時を見比べることによって需給のバランスが見えてきます。
計算式は「新規登録件数÷成約件数」で表されます。
数字が大きいほど市場に物件が多く出回る『供給過多傾向』
数字が小さいほど使用に物件が少なくなる『需要過多傾向』
となります。
7月度の兵庫県の件数倍率です。
戸建は 3.25
マンションは2.86
でした。
前年同月比は
戸建は118ポイントの減少
マンションは77ポイントの減少
となっています。
特に戸建に関しては平年並みより低い件数倍率となっており、ここ1年で一番の需要期となっています。
マンションは平年より低い件数倍率となっており、7月単体で見るとこちらも需要期となっています。
兵庫県の戸建とマンションの契約件数倍率表
兵庫県の戸建とマンションの価格乖離率
価格乖離率とは新規登録価格に対する成約価格の指標です。この指標で市場が昇り傾向にあるのか、下り傾向にあるのかが分かります。
計算式は「成約価格÷新規登録価格ー1」で表されます。
数字が大きいほど売り手市場。
数字が小さいほど買い手市場
となります。
7月度の兵庫県の価格乖離率です。
戸建は -0.14
マンションは-0.08
でした。
前年同月比は
戸建は3ポイント増加
マンションは7ポイント減少
となっています。
昨年の消費税増税前とまでも言わないまでも、新型コロナウィルスを乗り越えて買い手市場と言えます。
兵庫県の戸建とマンションの価格乖離率表
まとめ
7月の不動産市場は需要が高まり、よく不動産が動いたと言えます。
また、成約価格が高まっています。
これは街中の高額帯の物件が動くようになっていると言えます。
ただし、注意が必要です。
動いているのはあくまで7月の市場なので、新型コロナウィルスの陽性者数が7月後半から増加している背景を考えると、また2月からのような需要の冷え込みがあるかもしれません。
まだ需要がある現在、すぐに不動産の売却を考えているなら、早めに販売を早くしておいた方がいいでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。